朝目が覚めると、絶望する。苦しい。起きたくないし、生きたくない。
この悩みと20年付き合ってきた。
ただ、あるときふと気づいたことがあり、心がいくぶん楽になりました。その方法をお伝えします。
その方法は、簡単です。まず、原因の理解です。目が覚めて絶望感が襲ってくる。これは、とても自然なことだと理解したのです。目が覚めてやってくる絶望感、そしてそれに精神が追い詰められる。苦しい。この連鎖です。しかし、あるときこの絶望感は私が生み出しているものではなく、私の身体が生み出しているものだと知ったのです。なぜあんなにも起きた時に絶望感が襲ってくるか。実は朝起きた時、私たちの脳は酸欠状態に陥っています。うまく呼吸ができていないのです。だから酸欠状態で起きます。当然、酸欠だから苦しい。さらに、眠りにつくと血流もうまく流れず、身体は目覚めていません。目が覚めたら起きれると思っている私たちは、目が覚めたのに脳はくらくら、血液は回らない、その結果体が悲鳴をあげています。それが目覚めた瞬間に意識が生まれるのでまともにくらうわけです。その結果、絶望感が生まれます。さらに、その絶望感に驚き、混乱して、さらなる絶望の連鎖に陥り、全てを放棄したくなります。
これが、朝の絶望感のからくりです。
そしてここからが、処方箋。まず、このことを理解した時、目が覚めての絶望感に絶望する必要はないと知ってください。目が覚めての絶望感は、酸欠と、身体の血流が悪いこと。深く考えずに、酸素を求めて部屋をでます。ただ朝の新鮮な空気を脳にあげればよいのです。外に出て10分ほどただ空気を吸っていれば、脳が戻ります。絶望感がいくぶん和らぐでしょう。次に、身体が重いはず。これも絶望感を生む発生源。血流を戻します。難しいことはしなくてよいです。ただ、歩く。歩いていくと刺激によって少しずつ絶望感がやわらぎます。余裕があれば、歩くだけだと下半身中心なので、腕を回して上半身に血流をプレゼントします。これらによって、脳、下半身、上半身、と血液が補充されていきます。天気がよければ日光が目に入るので、それによってさらに絶望感は和らぐでしょう。視野によって脳はイメージを生み出しますから。
ここまでをまとめると、
絶望感は、あなたの問題ではなく、酸欠、血流不足の身体による苦しさを、あなたの精神の問題と勘違いしたことから起こっている現象。だから、起きたら、酸素を吸いに外に出ます。考えなくてよいので。ただの習慣として外に出るのです。10分いれば酸素が回ります。酸素が回ったら、血流を届けましょう。これだけです。どこが一番の問題だったかというと、身体の不調を、自分の精神の問題としてとらえ、そんな自分に罪悪感、情けなさを感じ、それに自ら苦しむ、という悪循環をしていたこと。うつ病の問題は、実は身体の問題を自分の心の問題と思い違いをしていることにあるのではないでしょうか。
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